やぐ趣味レーション4

mame1452005-06-06

OL番外編


とあるお昼休み。
今日はぽかぽか陽気で、
いつもに増して眠そうにしていた石川さんは
お昼ご飯を食べてスグ撃沈。
窓際の席で気持ち良さそうに寝息を立て始めた。
うちらはいつもご飯をを食べるその席をとっくに離れ、そこには石川さんがひとり。
小さな会社だから、うちらの視界の端にはいるんだけど
あまり気にされることもなく「ああ、またか」て感じで。普通に放っておかれている。
うちらはすでにテレビを見つつ何やかやと話し続けていた。
しばらくして何気なく石川さんの方を見ると、もうカナリ爆睡している様子で
体全体がイスからちょっとズリ落ちそうで、口は半開きでヨダレが出そうだったり、
脚は開いちゃってカナリだらしない体勢になっちゃってる。
普段はいかにもお嬢さんといった感じで、そんなのあり得ないんだけど
今はカナリ無防備。まるで子供。
まぁ、だからと言ってうちら以外にこのフロアには人はいないし、
しかも男性がいる訳でもないし。やっぱりそのまま放っておかれる石川さん。
男性がいたら何とかしてあげるのか?て聞かれると…やっぱり放っておくような気も
するけど(笑)
私がそんな事を思っているとコンビニへ行ってた吉澤さんが帰ってきて
石川さんの様子に一瞬ギョッとした。その後何かキョロキョロしてちょっと困り顔。
どうするのかと更に見てたら石川さんの脚を閉じさせて体勢を直してあげている。
で、石川さんの席に引っ掛けてあるひざ掛けを、そっと掛けてあげてる。
なるほど、さっきのキョロキョロは何か掛けるものを探してたのか。
石川さんは冷え性で一年中と言ってイイ程ひざ掛けを持ってきている。
まあ、うちらも石川さん程じゃないにしろ持って来ているんだけどね。
それにしても、吉澤さん優しいなあ。普段は石川さんの事、
結構邪険に扱ってるくせに。
そう思ったら何だか可笑しくなってニヒニヒ笑ってしまった。
私の横に居た矢口さんは「何、気色悪い笑い方を…」なんて言ってくるけど
「別に〜」なんて誤魔化した。別に言ってもいいんだけどさ、
今日はそっとしといてあげる。
そんなまめこの「一日一善」

ま。後日カラカイのネタにするんだけどね。
その時の吉澤さんを想像したら、またニヒニヒと笑っちゃって
更に矢口さんに気味悪がられてしまった。