やぐ趣味レーション3-4

mame1452005-05-19

前回は2005-04-13 やぐ趣味レーション3-3です。
カナリ久しぶりに続きです。




さて、そろそろ仕事に戻りますかねー。
みんな真剣に仕事開始。

カタカタカタカタ…

ふう、一区切りついた、と伸びをした
私の目の端で何かが動いてる。
???
振り返ってみると矢口さん棚と格闘中。
「どうしたの?」
「え!?ふぇっ?うぎゃーーー」
声をかけた私の方を見ようとしてバランスを崩した矢口さんは
見事に踏み台から落っこちた。
「うわ〜。大丈夫?ごめんねー。声かけたから…」
「いや〜、勢いで欲しい資料は見事にげっちゅー」
へへへ、と照れ笑いしながら資料をバサバサ振ってピースした。
「怪我してない?」
「ちょこっと痛いけど大丈夫〜〜♪」
そうガッツポーズする。ほっとした、その時。
「ただいま戻りました−」
声に振り返り私に背中を向けた矢口さんの脚がふと目に入る。
「矢口さ〜ん。ストッキング電線してるよー。」
「お〜かえり〜〜♪」
なんて満面の笑顔のままこっちに向き直り、また
「え!?ふぇっ?うぎゃーーー」
と叫んだ。帰って来たばかりの営業の飯田さんはナニゴト?と
ばかりに首をかしげた。
飯田さんはすらっと長身の美人さん。矢口さんとはほぼ同期の彼女は
たまにボーーーーーっとしてるけど頼れる人。しかも美人。
そんな彼女に矢口さんは
「ねぇ、かおり〜ストッキング、持ってない?」
なんて聞いている。
「矢口さんと飯田さんじゃサイズ違うじゃん。」
と苦笑しながら突っ込んであげる。
「あう〜〜。そっかぁ。んじゃ、ま・め・た・にさぁ〜ん」
可愛くおねだりポーズをしてみせる矢口さんを心底可愛いと思いつつ
ちょっと意地悪してみる。
「え〜?どうしよっかなぁ?」なーんて。
「い〜や〜。意地悪しないでぇ。うりゃうりゃうりゃ」
なんて肩を前後に揺らしながら迫ってくる。
何か、何か、何か…可愛いおもちゃみたい。
絶対どっかにゼンマイとか電池とかあると思う。
可愛い矢口さんを堪能して満足な私はロッカーにあるストッキングを
取りに行き渡してあげる。
「うぁ〜。ありがとうございます!」
ペコリと勢い良くおじぎする姿もまた…ふふふ。
「予備のストッキングくらい置いておきなよ−。OLの常識っしょ?」
なんて偉そうにしてみる。
「そ〜うなんですけどぉ〜。つい忘れるんですよね。」
なんてキャハキャハしている。
「あ、あのー、ひとつ仕事注文取って来たんですけど頼んでイイです?」
うちらのやり取りを見てた飯田さんが遠慮がちに声をかけてきた。
「あ〜ごめん、ごめん。いいよ。丁度一区切りついた所だし」
「え?もう?早いですよ、まめ谷さん」
「いや〜。まだ完璧ではないけどねー。でも、まぁちょっとツメておしまい」
「すごーーーー。さすがぁ」
いやいや。それほどでも。矢口さんにそんな尊敬の目で見られると照れちゃう。
あは〜〜〜。「できる先輩」て思われたいし。結構、必死よ?「好きな先輩」にもな
りたいけど。
「まぁ長い事やってればコレくらいはねー」
なんて余裕ぶっこき発言してみたり?格好つけちゃったりして?
「んじゃ、飯田さん。打ち合わせしよっか。」
「はい。これなんですけど〜…」
なんて、頑張っちゃいますよ。